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2014 年 10 月 31 日 のアーカイブ

11月は日本経済の岐路

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11月17日に、7-9月期のGDP速報値公表が予定されています。

4-6月期のGDPは▲7.1%でしたが、7-9月期の値はどうでしょうか。

予想値は3%台後半と聞いています。

そして、安倍首相は12月8日の2次速報公表の直後に、消費税10%への引き上げを発表することなるでしょう。

GDPの他にも数値はある程度揃ってきています。

先日(10/29)に発表された9月の鉱工業生産指数は、+2.7%でした。

この数値を受け、7-9月の良GFP値を見越したマーケットは連日大きく値を上げてきています。

7月はマイナスだった小売売上高、実質消費支出も8月の数値はプラスに転じています。

今年度の設備投資も、日銀短観によれば+4%台に増幅してきています。

4月の消費税増税で消費が冷え込んだが一時的なもので、その後は堅調で経済の好循環が生まれてきている、という筋書きですね。

増税を決めるにあたっては、もちろん株価の下落は好ましくありません。

税金対策で11月中旬にかけてはファンドの解約が多く売りが出やすい時期ですし、SQ(11/14)も絡んできます。

こういった下落要因を11月前半に孕んでいますが、政府はGPIFの日本株比率アップを用意しています。

この策をわざわざこの時期に引っ張ってきているのも、この時期に株価下落を避けたい政府の思惑なのでしょう。

加えて11月10日に北京で予定されているTPP首脳会合で、もし米国とある程度の筋道が立てられれば、外国人投資家マネーがこれを歓迎し、日本のマーケットへは追い風となるでしょう。

ということで、消費税10%の結論に至るまでの道中にある11月の政治・経済は、面白く興味深いものになりそうです。

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