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TPPと株価

2014 年 4 月 23 日 コメントはありません

23日にオバマ大統領が来日します。

TPP交渉の大筋合意は困難と報道されていますが、何か進展はあるでしょうか。

牛肉をはじめ、主要5品目の関税はどうなるでしょう?

関税撤廃にはさすがに日本も「うん」とは言わないでしょうが、かなり譲歩していると聞きます。

2桁を切って9%の攻防とも聞きますが、それでも米国は「うん」と言わない。
現在の38.5%から見ても大幅譲歩なんですが。。

そのうえ自動車でも譲歩する姿勢もない。

ハーグでの交渉を終えた甘利経済再生・TPP担当相の疲れ切った表情は疲労困憊、憤り、徒労感、いろいろな感情が交錯しているように見えました。

そのあとフロマン米通商代と並び、カメラに向かって笑顔を作っているのがまた気の毒に思え忘れられません。

お互いの国の政治、経済的に譲れない理由があるわけですが、

すべては日米首脳会談に向けての長期に渡る布石だったとしたら・・

日本は「長い交渉の末、従来からの交渉内容で妥結できた」とすれば米国の要求に屈したわけではないとアピールができます。

オバマ大統領も成果を手にできますし、食肉協会など国内からも評価を得られるのだと思います。

となれば輸入物価が下がり、日本のインフレ率はかなり低下してしまいます。

インフレ目標2%を謳ってきた政府・日銀は金融緩和に動かざるを得なくなるでしょう

黒田総裁も先週、「金融政策について必要があれば躊躇なく調整する」と言っていますし、
TPP交渉が妥結すれば、そのタイミングで手を打ってくる準備は整えているのではないでしょうか。

そうなれば当然マーケットへも株価上昇という形で影響してきます。

そういった意味からも、24日の首脳会談、それを受けた30日の日銀金融政策決定会合は注目です。

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インフレリスク

2014 年 3 月 13 日 コメントはありません

アベノミクス「三本の矢」の1つである金融政策。

大規模な「量的・質的金融緩和」でマネタリーベースを2012年末の138兆円から2014年末に270兆円に増加させると発表されています。

米国のシェールガス革命や量的金融緩和政策の第3弾(QE3)などの要因も重なり、ドル高・円安に進み、
輸出関連企業を中心に業績が改善されていることは皆の知るところです。

さらに三本の矢の1つ経済成長戦略では企業の活性化の後押しをする経済対策として、法人税引き下げを謳い、
2014年度の決算から反映されることになるでしょう。

業績upした上に税率が下がるということで、企業活動は好景気へと向かうことはまず容易に予測されます。

しかし、失われた20年の教訓から、利益が出ても内部留保を優先する企業も多いでしょうし、労働者の賃金がupするかどうかは疑わしい限りです。

通貨の供給量が約2倍になったのに、個人の収入が増えない。
極端な話、2012年の1万円は、2014年末には半分の価値に目減りしているとも言えるのではないでしょうか。

そして円安を背景に物価だけが上がって行き・・・
個人対象の増税も実施され・・・

怖いことです。

個人としてできる対策の1つとして、今ある1万円の価値を増やしていく、それが自己防衛であり投資だと思うのですが、
以前、職場の同僚と財形貯蓄や学資保険の話になった際に、積立投資をやっていると言ってみたところ、
「危険ですね」とか「元本保証はあるの??」「ノーロード??インデックスぅ??何ですかそれ??」・・という反応でした。

私からすれば、

  • インフレリスクに無策なそっちこそ危険なのでは?
  • お金の価値が下がっている中での財形貯蓄や定期預金こそ実質元本割れじゃないか?

と思うわけですが、実際どちらが正しいのかは、数年、数十年経ってみないと分かりませんね。

米国FRBの量的緩和縮小

2014 年 2 月 8 日 コメントはありません

先月末、米国FRBが追加の緩和縮小を決定しました。

2月からの資産購入を毎月100億ドル減額

私的には想定を上回る縮小発表でしたので、市場の混乱を危惧し、
コロプラ(3668)に押し目買いしていた分、約4割を手放しリスク軽減しました。

好決算発表にこんな地合いが重なるとはツイてないですが、これも相場ですね。

少し損切りとなりました。

残りの6割は、2,900円台で入っていますので、しばらく様子を見ていきたいと思っています。

混乱が落ち着けば、業績的には面白いと思うのですが、チャートが下値を下げたのが気になるところではあります。

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新興国通貨下落

2014 年 1 月 25 日 コメントはありません

新興国通貨が軒並み下落しているというニュースが流れています。

28日からの米国FOMCを前に、QE3縮小の度合いを懸念する投資機関が、
新興国からリスクマネーの引き上げを行っている、ということでしょう。

先日の投稿で、積立投資のポートフォリオ組み替えについて触れましたが、
想定しているとおりの動きになってきています。

FRB(米連邦準備理事会)バーナンキ議長は、フィッシャー氏を中心とする
タカ派から更なる縮小規模拡大(もう100億ドルと聞いています)のプレッシャーを受ける中、どのような声明を発表するのでしょうか。

世界中が注目です。

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『日経平均株価3万円は夢物語ではない根拠』出版記念セミナー

2014 年 1 月 24 日 コメントはありません

一昨日、100ten.schoolのセミナーで何度かお世話になっている、
渡辺久芳さんの出版記念セミナーに参加してきました。

日時:2014年1月22日(水)19:00~20:30

場所は、去年8月のセミナーに辿りつけなかった会場だったので、
事前にしっかりと調べ、今回はすんなりと辿り着くことができました。

あまり目立たない場所ではありました。
前回はたぶん建物の前をスルーしてしまったように思います。

さて、渡辺さんのセミナーは、これまで音声ファイル受講が多かったんですが、
今回はリアルで参加してきました。

私は昨年末に購入した渡辺さんの著書『日経平均株価3万円は夢物語ではない根拠』


の購入特典ということで無料参加しましたが、通常参加だと6,300円です。

参加者はこじんまりと7名でしたが、プレミアム会員やゴールド会員の方々がほとんどで、
おそらく会員月例セミナーの位置付けで、そこに混ぜてもらえたという雰囲気でした。

ちなみに会員制度は、

  • メール会員:入会金0円、会費5,000円/月
  • ゴールド会員:入会金20,000円、会費30,000円/月
  • プレミア会員:入会金20,000円、会費は資産により個別相談/月

とあり、私は入っていませんが、渡辺さんの話は質が高く大変参考になりますので、
入会してみようかなと常々考えてはいます。

さて書籍の方は、昨年末から読み今2回目の読み返しに入っています。

特に興味深いのは、外国人投資家の手口について先物を中心に為替やオプションなど
多方面から分析をされているところです。

現状の私は、その手口を把握し現物取引の参考にする術を持っておらず、非常に興味深く読み返しています。

また、今回のセミナーでも拝聴できましたが、
アメリカや中国、ロシア、ヨーロッパなど世界情勢・政治を絡めた話は大変勉強になり、
経済・マーケットを動かしているのは政治だと改めて認識させられます。

こういった話が聞けるのも、他の株式投資のセミナー、講座と一線を隔すところです。

渡辺さんの話を聞くようになって、より広く、より大局的にマーケットを見ることができるようになりました。

積立投資のポートフォリオ変更

2014 年 1 月 9 日 コメントはありません

昨年8月29日の投稿で触れていますが、マネックス証券で運用していた積立投資(投資信託)は、
株への資金投入のため、一度すべて売却をしています。

9月以降、また積み立てはじめていたのですが、ポートフォリオを組み換えました。

  • SMTグローバル株式インデックスオープン
  • SMTグローバル債券インデックスオープン
  • eMAXIS 新興国株式インデックス
  • eMAXIS 新興国債券インデックス
  • SMT TOPIXインデックスオープン

先進国(株・債券)35%
新興国(株・債券)35%
日本(株)20%
純金積み立て10%

という比率になります。

以前は新興国へ期待をかけて

  • イーストスプリンググローイングアジア
  • DIAM VIPフォーカス・ファンド(アジアン倶楽部)
  • JPM・BRICS5・ファンド(ブリックス・ファイブ)

を組み入れていましたが、あまり芳しくはありませんでした。

特に米国QE3縮小がニュースにあがる度に新興国からリスクマネーが撤退し、
期待の一角であったインドネシアは外貨準備高を8.5%と大幅に切り崩し自国通貨を買い支えるなど、
実際米国でテーパリングが実施されれば更に新興国からの資金流出は増えることでしょう。

ただ、ゴールドマンサックス予測の2030年GDPシェアランクに沿って考えると、先進国と新興国の数値の比率は

先進国:36.9%
新興国:34.1%

ですから、長いスパンで考える積立投資的には、今のうちに新興国を買い集めるべしという考え方は間違いとも言えません。
オーソドックスにノーロード&インデックス型のファンドに移行することにしました。

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来週13日は四季報新春号の発売日です

2013 年 12 月 7 日 コメントはありません

来週13日(金)に会社四季報(2014年1集・新春号)が発売になります。

私はCD-ROM版を定期購読しているので、前日の12日(木)に手元に届きます。

Accessで自作したシステムへ取り込んで同日中に解析をし、
いち早く13日(金)に仕込みを入れたいと思っています。

CD-ROM版をはじめて購入したのは去年の12月。
そこからこのデータを用いた解析システムづくりに着手し、
プロトタイプを作成して3月発売の春号データでデューデリ。
実際に抽出銘柄を購入してみたのは6月発売の夏号データからです。

その結果がまずまずだったので定期購読を申し込み、
9月発売の秋号データから本格的に仕込み始めた、というのがこれまでの経緯です。

こうして振り返ってみるとまだ漕ぎ出したばかりで月日の浅いシステムですが、
3ヶ月間で資金を倍以上にしてくれました。

前回の秋号では、

  • ペプチドリーム(4587)
  • 中山製鋼所(5408)

といった、夏号から営業利益予想が大幅に上方修正された銘柄へインしましたが、
今度の新春号ではどういうコンセプトで入るでしょうか。

本格的な業績相場になっていくと考えているので、
やはり営業利益が大きく上方へ見直されるインパクトある銘柄は買いで入りたいですし、
逆に下方へ見直される失望感溢れる銘柄に売りから入ることも一案です。

地合い的には、

  •  NISA口座の最終数が600万との予測あり
  • 公的年金(GPIF:年金積立金運用管理独立行政法人含む)が株式保有比率を5%up
  • 新指標「JPX日経インデックス400」創設

年金マネーを中心に20兆円弱のマネーが日本株のマーケットに流れ込んでくる環境は整っています。

他にも、

  • 米国QE3縮小によりドル高・円安&日本株高へ
  • 日本企業の好業績持続

来年も買い方優勢な流れが続くであろうと推測しています。

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為替手帳

2013 年 11 月 16 日 コメントはありません

年間の経済指標の公表スケジュールや米国FOMCの会合予定などが把握できるようなカレンダーは無いかな、
と以前探してみたところ、為替手帳なるものを見つけ、2014年版が発売されたので購入してみました。

表の帯には「100%為替トレーダーのための手帳」とありますが、私は主には株式投資に用います。

株式市場は経済指標や世界の政治・経済の影響を大きく受けます。

日本の経済指標はもちろんですが、米国の経済指標公表やFOMC声明のスケジュールが把握できていれば、
それに対するマーケットの反応を予測することができます。

最近で言えば、9月に「QE3縮小の影響を考える」で触れたように、米国雇用統計の数値が公表された際、
QE3の縮小は大方の予想に反して無いのではないかと私は考えましたが、結果その通りとなりました。

こういった予想を通して、株式投資への資金投入を厚くしたり、引き上げたりする戦略が練れます。

月間カレンダーはこんな感じです。
20131116-1

 

週間カレンダーには、公表予定時間まで書かれています。
20131116-2

 

手帳後半には、為替や株価、各国GDPなどの過去からの推移が詳細に載っていたりします。

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NISA対策を考える

2013 年 10 月 31 日 コメントはありません

来年からスタートのNISA。
制度の説明や対策についてのWEBコンテンツやセミナー内容を目にします。

制度の概要説明は他サイトに任せるとして、私なりの対策を考えてみました。

NISA口座で目指すべき当面のパターンは次の2通りだと思います。

①「1年で100万円投資→100万円の利益確定」を毎年繰り返す。
②「1年で100万円投資」を5年繰り返し、5年目に500万円の利益確定。

いずれかが達成できれば、株でも投資信託でもいいわけですが、
株で5年間保有の②は難しいですね。

株で目指すは①特に小型成長株、ということになるでしょう。

そもそもNISAは長期投資向き、具体的には投資信託と言われていますが、
その投資信託の場合はどうでしょうか。

Excelでシミュレーションしてみました。
20131027_nisa 

平均年利24.07235%で②を達成、というシミュレーション結果です。

投資信託でこの利率達成は、なかなか厳しいですね・・

ただ向こう5年間はまだオリンピック前の好景気期間が期待できる上に、
諸外国は不安定要素を多分に含んだ政治経済状況です。

さらにGPIF(年金積立金運用管理独立行政法人)が来年4月から株式の保有率を
1~5%upさせるという情報を耳にします。

日本株を中心としたファンドでポートフォリオを組めば、達成の可能性はあると思います。
投資信託ではなく、ETFでもよいかもしれません。

個人的には、ここのところ中国やインドネシアの経済は躓いていましたが、
長い目で見てBRIICSあたりの伸びに期待しています。

①のパターンはどうかというと、長期保有の投資信託の性格上もありますが、
数値的に①の達成は難しく、利益が出たとしてもNISAの恩恵を受け切れない
ことが見て取れます。

ということで、投資信託で狙うのは複利パワー期待の②のパターンになるかと思います。
NISA口座の一番のデメリットと言われているのは、
・一般や特定口座と損益通算ができないこと
・3年間の繰越損失ができないこと

と言われています。

もしNISA口座で損失を出してしまったら、ただの“負けておしまい”です。

シンプルと言えばシンプルですが、負けても来年利益出せば税金が還ってくる
から頑張ろう、というモチベーションには繋がりません。

私がもしNISA口座で投資信託をやるなら、まとめて購入ではなく月々の積立投資
で②の達成を目指す、ということになると思います。
積立投資の方が、世情に左右されずに、良い時も悪い時もコツコツ積み立てられるメリットを感じています。
さて、結局自分はどういう手を打つのか。

もう少し時間があるので、検討していきたいと思います。

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株の力を借りる

2013 年 9 月 27 日 コメントはありません

株の話題が多いので、そちらが本流ですか?

と聞かれることもあります。

私自身、株式投資に軸足を置く気はまったくなく、あくまでも本丸は不動産投資であり、不動産の新着情報チェックは毎日欠かしていません。

株式投資は不動産投資を支援する位置づけです。

株の破壊力は大きいですから、「なりたい自分」に短期間でぐっと近づけてくれるかもしれない、魅力的なツールです。

もちろん、その分のリスクも認識しなければなりませんが。

特に1ヶ月前あたりからの政治経済動向を鑑みると、今やらないでいつやるの?
という、「今でしょ」的な状況にあったので、積立投資を全崩ししてまで株へ投入しています。

結果、この1ヶ月間の間に

  • 4~6月期の実質GDP改定値の発表(2.6%→3.8%)
  • 東京オリンピック開催が決定
  • 米国FOMCでQE3縮小先送りが決定
  • 消費税増税姿勢も海外へ発信

という数あるシナリオの中で、日本にとってはほぼ最高のストーリーが展開され、日経平均も上昇。

あとは10/1の日銀短観、雇用統計でポジティブな発信がされ、消費税増税も確定。国内は動揺するも海外は好感、といったところで経済ニュース的には小休止でしょうか。

オリンピック熱である程度日経平均が上がったあとは、年度末にかけては業績相場へ移行していくと思われるので、また四季報などをもとに分析をかけ、株には不動産投資の資金援助をしてもらいたいと目論んでいます。

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