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会社四季報 CD-ROMから割安株を探す


データをAccessに落として分析すれば、比較的容易に割安株が発見できるのではないか?と考えていたので、昨年末、会社四季報 CD-ROMを購入してみました。

その時「割安」と判断した銘柄たちは、現在どういう株価をつけているのか、確認してみたいと思います。

CD-ROMの内容や使い勝手が分からないのに、定価6,195円への投資は少々躊躇しますが、使ってみないと有用かどうか分からないわけで、お試しの意味で購入してみました。

さてその使い勝手は・・・?

初期画面はこんな感じ↓

初期画面

いろいろなスクリーニング条件がデフォルト登録されています。

もちろん、自分で好きな条件を設定してスクリーニングも可能です。

で、いざスクリーニング結果をAccessに落とそうとしても、クリップボードに保管できないようで・・

コピーしようとする図

サイトで調べたところ、どうやらガードがかけられているようです。もちろん、CD-ROM内にデータベースが格納されているはずなんでうが、それも見てとれません。

うーん、これでは使えませんね。という結論でおしまい・・

・・ではなく、いろいろと調べ、時間はかかりましたが、中間作業に複数アプリやVBAを駆使して、どうにかしてAccessへ投入することに成功しました

Accessに投入したデータ

で、↓が割安株を探すクエリのキャプチャです。

割安株検索クエリ

基本的に、小型成長株をターゲットに、時価総額が300億円くらいまでを目安にしています。

あとは、12月の検証時点での終値と理論株価を比べるわけです。終値が極端に理論株価を下回っていたら「割安」という判断になります。

理論株価には、一株益(EPS)と株価収益率(PER)を掛けて出してます。

どのくらい下回っていたら「割安」かは、個人の考えによりますが、私は半値で抽出しています。

あとは、成長株だということも大切ですから、3期連続で利益が伸びていることも条件に加えています。

利益は、経常利益で考えてはいますが、本業の利益である営業利益を重視してもよいのではないかなとも思います。

 

で、このクエリの結果、「割安」と判断された銘柄は・・

「割安」と判断された銘柄

  • 3202 大東紡織
  • 4616 川上塗料
  • 6891 イーター電機工
  • 7505 扶桑電通
  • 7827 オービス
  • 8746 第一商品
  • 8894 原弘産

の7銘柄です。

ここまできたらあとは出来高や浮動株数、流動比率で投資先を最終判断する、というプロセスです。

さて、抽出された7銘柄の株価は、どうなっているでしょう?

このCD-ROMが発売された12月14日の終値と、3月14日の終値とを比較してみると・・

  • 3202 大東紡織【69円→75円】
  • 4616 川上塗料【87円→97円】
  • 6891 イーター電機工【60円→64円】
  • 7505 扶桑電通【360円→360円】
  • 7827 オービス【513円→569円】
  • 8746 第一商品【346円→592円】
  • 8894 原弘産【50円→56円】

という結果でした。

ここ数ヶ月の日経平均株価好調時にこの結果だと、勝利とは言えないかもですね。

とはいえ、抽出までのステップが面白い(これもプログラマーの性でしょうか..)ので、次号(2013 年2集・春号)は明日発売なんですね、これも購入してみようと思っています。

 

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