インフレリスク
2014 年 3 月 13 日
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アベノミクス「三本の矢」の1つである金融政策。
大規模な「量的・質的金融緩和」でマネタリーベースを2012年末の138兆円から2014年末に270兆円に増加させると発表されています。
米国のシェールガス革命や量的金融緩和政策の第3弾(QE3)などの要因も重なり、ドル高・円安に進み、
輸出関連企業を中心に業績が改善されていることは皆の知るところです。
さらに三本の矢の1つ経済成長戦略では企業の活性化の後押しをする経済対策として、法人税引き下げを謳い、
2014年度の決算から反映されることになるでしょう。
業績upした上に税率が下がるということで、企業活動は好景気へと向かうことはまず容易に予測されます。
しかし、失われた20年の教訓から、利益が出ても内部留保を優先する企業も多いでしょうし、労働者の賃金がupするかどうかは疑わしい限りです。
通貨の供給量が約2倍になったのに、個人の収入が増えない。
極端な話、2012年の1万円は、2014年末には半分の価値に目減りしているとも言えるのではないでしょうか。
そして円安を背景に物価だけが上がって行き・・・
個人対象の増税も実施され・・・
怖いことです。
個人としてできる対策の1つとして、今ある1万円の価値を増やしていく、それが自己防衛であり投資だと思うのですが、
以前、職場の同僚と財形貯蓄や学資保険の話になった際に、積立投資をやっていると言ってみたところ、
「危険ですね」とか「元本保証はあるの??」「ノーロード??インデックスぅ??何ですかそれ??」・・という反応でした。
私からすれば、
- インフレリスクに無策なそっちこそ危険なのでは?
- お金の価値が下がっている中での財形貯蓄や定期預金こそ実質元本割れじゃないか?
と思うわけですが、実際どちらが正しいのかは、数年、数十年経ってみないと分かりませんね。
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